2017年01月03日
私たちの暮らしに欠かせない天然生薬
私たちがお世話になっている現代の医療においても、実は生薬はお馴染みです。現代では、天然のものは貴重なものとの印象です。この存在は、「薬」の歴史のはじまりとも言われています。その種類は、植物や動物、あるいは昆虫や細菌などを挙げることができます。他には鉱物です。これらのすべてや一部分を使用して、そのまま使われたり、乾燥させるなどの加工をされたりして用いられます。
ただし実際には、生薬の成分の多くは植物性由来です。他の分け方としては、西欧由来のもの、民間薬と呼ばれるもの、そして和漢薬と言われるものがあります。西欧由来のものは、読んで字のごとく、西欧諸国が起源と思われる薬の成分です。民間薬と和漢薬とは共通のものもあります。ただ民間薬と言った場合には、医師の処方などを得ることなく、効能があるとされ、一般で広く使用されているもののことです。
多くの方々がご存知のものとしては、ゲンノショウコなどがその代表です。その多くが、いくつかを組み合わせるのではなく、ひとつのものだけを使用していることが多いのが特徴でもあります。和漢薬は、和薬、そして漢薬のことです。和薬とは、多くが植物性で、日本の民間で生まれたもののことです。漢薬は、主に中国大陸が由来のもののことを言っています。和漢薬は多く、300以上はあると思われます。ただし、よく使用されるものは、100から200種類ほどです。天然の生薬は、昔から私たちの生活に深く関わっています。